私が一番好きなネイルアートのモチーフはなんといっても植物です。季節が廻るたびに「今月は桜」「そろそろバラ」「もう紅葉の時期」と四季折々の花を描いて楽しんでいます。花アートは暦代わり。お客様のお爪には路地より一ヶ月ほど早く花咲くことになります。
とあるパーティに御呼ばれしたときに、同伴したスタッフの爪にしたのがこれ。やっぱりパーティーでは目立たなくちゃ、ということで、二人でVOUGEをぱらぱら捲りながら、アイデアを探していました。
なかなか見つからず、ぱたん、と閉じたその裏表紙にあったのが、アルマーニのドレス。白、グレー、ブラックが基調のモノトーンに、花の真ん中のオレンジと赤がアクセント。クラシックでいながらとてもセクシーなイメージに二人で「これだ!」と。
当日のスタッフは黒のスーツに真っ赤なクロコのバッグでバッチリ目立っていました。何故あなただけがお酒をついでもらえるんだー!
クリア、シルバー(#47や#9(すでに廃番)がなければ#49と#A4を混ぜて作る)、ブラック(#A4に黒のカラー顔料を混ぜてマット感を強くする)の下地ジェルをそれぞれ塗ります。ブラックを塗る場合は、どこに花が来るか考えその部分は塗らないようにする。1本だけ#18(トゥルーレッド)を塗ります。
#CW(コンペティションホワイト)で花を描いていきます。花の周囲は少しぼけるくらいが面白いので、きっちり輪郭をとらなくてもいいでしょう。定着前に、花の中央に#17(カーマインレッド)と#19(サマーオレンジ)を落として、爪楊枝で周りの白ジェルを 少し巻き込むようにぐるぐる混ぜます。定着します。
エンジェルダストのスノーパールを少し硬めにクリアで溶き、花を描きます。
花の定着が終わったら、墨汁で花と葉の輪郭を描きます。ブラックが下地の場合は、白で。
好みでストーンやスパンコールを置きます。
クリアジェルで仕上げ。