私が一番好きなネイルアートのモチーフはなんといっても植物です。季節が廻るたびに「今月は桜」「そろそろバラ」「もう紅葉の時期」と四季折々の花を描いて楽しんでいます。花アートは暦代わり。お客様のお爪には路地より一ヶ月ほど早く花咲くことになります。
ジャワ更紗もきれいですが、和更紗も渋めの色と唐草模様が気に入っています。赤い下地の方は(2週間ほどしてから写真を撮ったので少し伸びてしまいましたが)、妹が大江戸博物館に行ったときに、お土産で買ってきてくれた更紗模様のハンカチを模様も色もほとんど丸写しにした「習作」です。これが基本模様となって、指の大きさに合わせて花びらを減らしたり、少し形を崩したり、違う花を入れてみたり、色を変えてみたりと自分でアレンジしていきます。
最初から基本をアレンジして描いてもよさそうなものですが、それだと結局自分が描きやすい方向に行ってしまいます。なので普段描かない模様に出会たときには、自分のモチーフにしようと頑張って練習します。紫グラデーションの作品は赤の作品の後に描いたもので、まだ基本に忠実な感じ。自分で練習の成果に満足したら、サロンでお披露目になります。(サロンにもう出てないのが残念ですが・・)
まず下地を作ります。クリアを1回塗りして定着します。
先端に向かってグラデーションをつくります。#A7のマルーンと、#A6のパープルを混ぜた明るい紫色にぼかしていきましょう。
墨汁で更紗模様を描きます。あとで絵具で中を塗りつぶす箇所もあるので、細かくなり過ぎないように気をつけます。
塗りつぶす色は自由に選んでいただいて結構ですが、ここではターナーのゴールドディープ、コパー、緑金の3色を使用しています。パステル系でまとめてもかわいいです。黒い線が消えないように慎重に。
好みでホワイトのハイライトを入れていきます。
ラインストーンをおきます。ここではオーロラとライトローズABを使いました。
クリアジェルで仕上げます。
最初は花びらを描いてから黒で縁取りしていましたが、そうすると仕上がりの形が決まりにくく、アウトラインが凸凹するので、今の手順になりました。2005年の秋から冬かけて、サロンでよくお客様の爪に描いたアートです。いろんなカラーバージョンをお楽しみください。