私が一番好きなネイルアートのモチーフはなんといっても植物です。季節が廻るたびに「今月は桜」「そろそろバラ」「もう紅葉の時期」と四季折々の花を描いて楽しんでいます。花アートは暦代わり。お客様のお爪には路地より一ヶ月ほど早く花咲くことになります。
「薩摩焼」を参考とした作品です。田賀は4月、鹿児島「薩摩焼」の十五代沈壽官窯に見学に行ってまいりました。
トンボの羽のような模様が美しい白磁の地に、金で縁取られた季節の花があでやかに描かれています。人間業とは思えない細かな透かし彫りや、今にも飛び立ちそうな蝶の造形など、技術の粋を極めた作品の数々を拝見し、深い感動を覚えました。
家に帰って妹に報告していると、「じゃあ次は、この薩摩焼の地模様の上に、金で縁取りの少し立体感のあるお花を描いて」ということになりました。
なんだかいろいろと混ぜました。カルジェルのSWの白をメインに、27のベージュ、40のキャメル、ブラック。量が多いとすぐに濃くなってしまうので、SWに少しずつ混ぜていくと良いでしょう。色が出来たら、2回塗りして定着しておきます。
01のクリームホワイトで、桜や小花を描きます。最初は、あまり沢山描きすぎると、模様同士がくっついてしまうので、花びら一枚一枚を丁寧に描いては定着し、を繰り返しましょう。
2.と同様に、紫(パープル)や赤(17)、群青(パープルとブルーのミックス)、緑(グリーンにホワイトをミックス)で花や葉を描いて定着します。
今度は2.と3.で塗った箇所に、同じようにジェルを重ね、盛り上げていきます。だいたい花が綺麗に盛り上げるのは2回目の盛り上げ以降ですが、厚みが足りないと思ったらもう少し足して様子を見ましょう。余り分厚くならないようにも注意。
アクリル絵の具のゴールドディープで、あまりきっちり輪郭をとらずに、花や葉の周りを縁取りましょう。
ゴールドはそのままでは弱いので、アクリル絵の具のチョコレート色でさらにごく細く、ゴールドの内側や外側にラインを入れてください。
クリアジェルを塗ります。このときにせっかく盛り上げたジェルの花を埋めてしまわないように注意しましょう。