私が一番好きなネイルアートのモチーフはなんといっても植物です。季節が廻るたびに「今月は桜」「そろそろバラ」「もう紅葉の時期」と四季折々の花を描いて楽しんでいます。花アートは暦代わり。お客様のお爪には路地より一ヶ月ほど早く花咲くことになります。
「トプカプの至宝展」を見に行きました。数々の美しいハレムの至宝もさながら、私が興味深かったのは豪華な「花押印」。勅命を伝える文書の王様のサインです。サインに使われるアラビア文字は、日本の朱印の梵字に通じる美しい文字ですが、それをさらに花文様で装飾してあるのが特徴です。これを間近に見たときには感動しました!それで早速、妹の爪に再現してみることに。しかしこれが難しい。爪はせいぜい1cm×2cmの面積。花文様の美しさを出すにはギッシリ書き込むのではなく、ある程度の空間を残すことが必要です。そんなわけで、一番きれいに描けたのは親指でした。
カルジェルのCWとブルー、ピカエースの顔料(スカイブルー)をミックスして、明るいターコイズブルーを作ります。
地爪に丁寧に塗ります。
Mr.メタルカラーのゴールドで、花の輪郭を描きます。
アクリルガッシュで花の中身を塗りつぶします。この方法は、「和更紗」と同じ技法です。
クリアジェルを塗ります。