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2007/10/05 Friday
ハワイに行ってまいりました。
ハワイでデモンストレーション中

ハワイに行ってまいりました(前編)

田賀姉妹は、15日に日本を出てハワイに飛び、21日に帰ってまいりました。
16日に、ハワイはワイキキのアラモアショッピングセンターにて、カルジェルのデモンストレーションを行うためです。
私達、ハワイは初めてです。
そもそも休暇に南の島に行こうとは思いません。なぜなら田賀は日光に弱いモグラなので、ちょっと日に当たっただけでもすぐに痒くなるわ、水ぶくれができて剥けてくるわ。日光アレルギーなのですね・・・。すでに体質が屋内のデスクワーク向けになっているようです。普段化粧をしていないように見えても、外に出るときには日焼け止めのみはガッチリつけています。ハンドモデルの妹に日光がご法度なのは言うに及ばず。
そんなわけで、肌を一切露出しない服を持っていくのはいいのですが、私のワードロープは着るものも穿くものも付けるものも持つものも被るものも100%黒。妹は95%黒。お前ら前世は坊さんかって言うくらい、黒以外の服を持っていないのでした。これは好奇心の目で見られるのと、日光吸収して多少暑いのは覚悟しなければいけませんね。
ハワイ通のスタッフにいろいろと美味しいお店を教えてもらい、途中ハワイ島でもお世話になる方が見つかり、田賀姉妹はウキウキして旅立ったのでした。

最初の到着日は、ホテルにチェックインしてから、今回のセミナーの主催者であり、ハワイで最初にカルジェルエディケーターライセンスを取られたカルバン先生と打ち合わせし、会場を見学しました。

世界のカルジェルユーザーは日本のカルジェルエディケーターが非常に高レベルと認識しています。実際、日本のカルジェルエディケーターのライセンス試験は世界で一番の難関です。田賀なんかが6年近く前に海外から帰ってきて思っていたのは、やはり技術に対する熱心さが違うなあということでした。カルジェルを学んだ個々のユーサーさんが、持ち前の技術の高さで、カルジェルを使ってくださったからこそ、今の日本のカルジェルクオリティがあるのだと思っています。
それまでフレンチと単色塗りしかしなかったカルジェルですが、日本では3Dやフラットアートも始まりました。製造元のグラハム社長が「日本がカルジェルの可能性を広げてくれた」と感激したくだりは、スタイリッシュネイル誌の「ブランドフォーカス」に掲載されています。

そんなわけで、セミナーは「日本のカルジェル教育について」と「カルジェルのアート性」などを主に開催しました。ハワイのカルジェル代理店オーナー、L.A.のカルジェル代理店代表の福富氏とそのスタッフさん、ハワイのネイルサロンのネイリストさん達にお集まりいただきました。10時から16時までの時間で、カルジェル10科目(カルジェルの講習にかならず入っている科目のこと)の説明や、カルジェルとハンドペイントのコラボレーション、カルジェル3Dのデモンストレーションなどを行いました。短い間でしたが、皆さんとても楽しんでいただけたようです。
ハワイにネイルサロンは230店舗、ネイリストの数は実に数千人。カルジェルの良さを知ってもらえて、カルジェルがもっと広がるといいですね。今回のセミナーがその第一歩となればと思っております。
カルバン先生、大変お世話になりました。そしていろいろとご馳走様でした。

ハワイのことは何にも知らない田賀は、カルバン先生ご夫妻と福富氏に日本料理「六角」に連れて行っていただきました。こちらの和食は大変美味しかったですよ。炊き込みご飯は絶品でした。ご馳走様でした!
しかし驚いたのは、なんとわれらが故郷、福井県特産の日本酒「黒龍」シリーズが勢揃いしていたこと。なぜにこのハワイで?そしてなぜ福井県のお酒が?(だって東京でもめったにお目にかからないので)
純米、特選吟醸、大吟醸の利き酒セットもあり、明らかに他の日本酒とは別格の扱い。黒龍の大吟醸なんて私も飲んだことがないんですが。こんなところで故郷の特産物に出会うとは思わず、もう帰らなくなって久しい福井をしばし偲んだのでした・・・。
ん〜でも故郷のお酒が親しまれているのは嬉しいですね!
・・・やっぱり美味しいわ〜このお酒。

仕事があけて、ハワイ3日目。観光1日目は、朝4時に起きて、オアフ島からハワイ島のヒロに飛びました。
こちらで火山やきれいな自然を見るのが楽しみでウキウキしてやってまいりました。

東京でお世話になっている方にご紹介いただいたSさんと、空港からキラウエア火山国立公園にドライブ開始。
Sさんは青森にアトリエを持つアーチストで、ドライブ中、素敵な絵葉書を見せていただいたりしました。
このハワイ島でたくさん元気をもらい、今度はマウイ島にいくとのこと。印象に残った野は、零れ落ちてきそうな満点の星のもと、フラダンスを踊る女の子とサンタさんの絵葉書でした。絵の世界に引き込まれそうになるのは、きっと夢がある世界だからだと思いました。

ちょっと今の自分に足りないものの一部が分かったような・・・・。

途中ラバーチューブ(溶岩で出来た洞窟)を通り、チェーンオブクレーターロードを海岸に向かって進みました。ものすごいスコールが降り注ぐ中、道の両脇を見ると、巨大なシダが生い茂っています。オアフとは生えている植物がぜんぜん違う・・・45分飛行機で飛んだだけなのですが。ぱっと目に入ってくる鮮やかな紫色の花、遠目でもその肉厚さが分かる蝋細工のような白い蘭が、雨の中私達をウェルカムしてくれているようでした。しかしこんなに大きなシダの、普段見ることのない胞子が付いた葉の裏側を見ながらのドライブだと、まるで自分が小人にでもなったような気分ですね。

溶岩が見えてきます。流石に固まっていますが、見るからに重たそうなその黒い塊は、しかし車から降りて触ってみると、まるで死んだ珊瑚のように小さな穴がたくさんあって、そしてとても軽いのでした。辺りを見回すと、溶岩の上にしがみつくように苔桃に似た植物が生えています。歩くと、じゃりじゃりと足の下で溶岩が砕けます。先ほどのたたきつけるようなスコールや容赦ない風によって、溶岩は少しずつ細かくなり、その上を植物が覆い、植物が枯れて腐葉土がまたその上を覆い・・・・。そしてやがて緑が戻ってくるのだなあと思いました。

自然の力ってすごいなあ、と思いつつ、次のポイントまで移動したとき、車からでた私達を待っていたのは見渡す限り、やっと戻ってきたであろう緑が溶岩に飲み込まれたあとの溶岩地帯でした。自然に対してすぐに楽観的な考えを持ちたがるのは、いつか自然が何とかしてくれると思っている人間だからか・・・などと、黒い大地を見ながら嘆息。火山も緑も自然のうち。人間だけがその摂理を知ることなく、蚊帳の外です。
ドライブ中に、「ネネ」を見ました。
ハワイの天然記念物の鳥だそうです。
鴨よりは大きく、人に慣れていて、車から降りても逃げません。絶滅の危機に瀕していると、ガイドブックには書いてあります。あちらこちらの溶岩から顔を出し、とことこと歩き回る姿はユニークでかわいいですが、足には識別のためか、何か巻付けてありました。この島が彼女たち(彼たち)が安心して住める場所でありますように。

道をくだると、ついに海岸線にでました。ここも溶岩が大地を舐め取るようにして海岸に流れていったあとが残っています。ハワイの海らしからぬその波は、やっと晴れてきた青い空の下で、日本海を髣髴とさせるすさまじさで海岸にぶつかっていました。ハワイの海はあまり潮臭さがないと思っていましたが近くまでよると、さすがに海のかおりがします。

車を降りて、30分ほど溶岩の上を歩きました。
熱が篭っている黒い大地を、見計らったように顔を出した太陽の下、真っ黒い服で歩くのは流石にちょっとしんどかったです。ああ、こんなんならしぶとく重ね着している紬を脱いでくればよかった。横を見ると、よりによって化繊の防水加工のジャンパーを着ている妹は、だいぶ目もうつろ。しかしこれで誘惑に負けて脱いでしまうと、日焼けは確実・・・!体にべたべたと日焼け止めを塗るのが嫌な私達は、気丈にも袖をめくることすらせず、もくもくと溶岩の上をあるいたのでした。

そのあと、ヒロのダウンダウンにて食事をしました。
こちらの料理は美味しかった・・・。特にアーティーチョークのピザが・・・。今思い出しても絶品でした。
おなかが落ち着いてから、シグのお店を覗いてまいりました。
こちらはハワイのデザイナーショップです。アロハシャツ、ワンピース、バッグなど、今までに見たことのないハワイアンテイストのテキスタイルを見ることができます。あまりショッピングをしない私達ですが、赤のバッグがとても気にいって、早速購入しました。ちなみにこのバッグは妹が持って歩いていると、オアフ島のショップで褒められたりしました。自分がデザインしたわけでもないのですが、着てるものや持っているものをあまり褒められたことがない私達は、ちょっと嬉しかったものです。

この他、Sさんに連れて行っていただいたオーガニック店で蜂蜜入りのかわいい基礎化粧品セットを買いました。スタッフの女の子へのお土産にするつもりでしたが、化粧品を持ってきていなかった田賀はすぐにあけて使ってしまいました。ハワイアンキルトの本、レイの作り方の本なども購入。特にキルトの本は私の切り絵にも応用できそうです。そうこうしているうちに時間は過ぎ、植物園に行くはずでしたが16時閉園のため、断念することに。また次にしなさいという、ハワイの神様のメッセージでしょう。
楽しかったな、ハワイ島!

うう〜なんだかとてつもなく長くなってしまいましたね。
3日目は潜水艦とショーを楽しみ、最後の日はポリネシアカルチャーセンターに行ってきたのですが、それはまた次の機会にでも!


地面に流れた溶岩と、手を死守する完全装備の妹