自己紹介 爪飾画廊 創作心得 日々徒然 撮影秘話
2008/04/27 Sunday
昔を思い出していました。

やっとギプスが外れました。

久しぶりの開放感。手首が自由に動かせるようになるのは嬉しい限り。

私はどんなに忙しいときでも、絵を描かずに一日を終えることはありません。
鉛筆であれ、筆であれ、PC上であれ、ネイル施術がない日でも必ず1日に1回は何かを描きます。ただ今回ばかりは流石にそれも揺らぎそうになりました。これからはもっと手首を大事にしなければ・・・・。

施術も講習もやっとの思いでこなしていたときに、まだ私が初心者だったときのことを思い出していました。状況は違いますが、思うに手が動かず、きれいなネイルが出来なかったころのことです。当時のボスは「中途半端で役に立たない施術者に払う給料はない」という主義でした。私もこれにはまったく同感でしたが、最初から出来ないものはどうしようもありません。
だから早く一人前になろうと一生懸命練習しました。サロンが終わったら練習、家に帰って練習、朝早くサロンに行って練習して掃除して、といった感じ。
どうやって技術が上手になりましたかと聞かれると、ナントカの一つ覚えのように「練習」としかいえませんが、本当のことです。

最近、Yahooのニュースを見ていたら、「休みたいなら会社を辞めればいい」と発言した日本電産社長へのコメントなんかが書いてありました。いろいろな立場の人がいますし思いもそれぞれでしょうけれど、私はこれを聞いて当時のボスを思い出して懐かしがっていました。そうそう、こんなふうに育ててもらったから、今の私があるんだな、と。
少なくとも技術職は、修行中は金銭的、時間的な見返りを期待してはいけません。自分の手で作る物理的なものにお金が支払われる仕事を、自分で選んだわけですからね。
私のイギリスでのサロンワークはもう誰も知ることはありませんが、来る日も来る日も練習に明け暮れたあの4年間の生活があって、今の仕事に結びついているのは確かです。

というわけで、ギブスがはずれて会社に帰ってきて、最初にしたことはやっぱりネイル。
いつまでもいつまでも練習は続けていきますよ〜。