自己紹介 爪飾画廊 創作心得 日々徒然 撮影秘話
2008/11/01 Saturday
切手と更紗
母と妹が一番好きな切手。着物の中に季節のお花。

 さて、この間の日曜日はお久しぶりの休日でした。
行きたい展示会も沢山あって、今回は「切手の博物館」「五島美術館」、そのあと渋谷で「名人の仕事展」に行って来ました。

 妹と最初に行ったのは、目白の「切手の博物館」です。

 私たち姉妹の母親はとても筆まめで、毛筆で手紙を書くのをなによりも楽しみにしています。季節の便箋や封筒、葉書を選び、和紙や和風のシールを貼り、そしてそのレターセットにあった切手を貼り、折に触れて投函しています。娘たちにもよく手紙が届きます。メール全盛の時代でも、直筆の手紙はうれしいものです。母親が東京に来るたび、真っ先に訪れていたのは「中央郵便局」。ここで好みの切手シートを山ほど買い集めます。そして「鳩居堂」でシルクスクリーンや木版の葉書を、「伊東屋」でレターセットやシールを買います。今まで発行されていた切手は手に入りにくくなりましたが、日本ももっとユニークで楽しい切手をたくさん作ってほしいですね。

 というわけで、私たちの母へのプレゼントはもっぱらきれいなレターセットやシール、そして切手、一筆箋、ぽち袋などになります。一度は郵便局に母と父の写真を送ってオリジナル切手を作ってもらい、プレゼントしたこともあります。

 切手の博物館に行って、もしきれいな切手があったら母に買っておこうと、10時半の開館とともにこの小さな博物館を訪れました。このときには「赤」をテーマにした世界中の切手の展示、そして戦後に日本で発行された切手がずらりと展示されていました。こうやって見ていると日本の切手は無難なデザインが多いように思います。テーマも描画タッチも似たり寄ったり・・・。
 別に他国の肩を持つわけではありませんが、イギリスで収集した切手は「新鋭アーチストの作品」「子供たちのボディペイント」「イギリスの可愛い郵便局」「帽子のデザイン」「モノトーンの犬と猫の写真」などいろいろなシリーズ(大抵1セット5枚)があり、写真、絵本みたいな描画、CGなどシリーズごとに色々な表現方法を使っていました。集めるのが楽しかったですよ。小さな面積でどうやってインパクトを強く出すかを良く知っている感じがしました。
 日本にも伝統工芸や祭りを始めいろいろと面白いテーマがあるから、切手みたいなミニチュアアートにしてもらえると、外国へのお土産にもぴったり、エアメールにたくさん記念切手を貼るとすごく喜ばれるので、これから発行される切手にはすごく期待してしまいます。がんばれ郵政!日本人を文字離れから救え!

切手の博物館のショップでは、大好きなクラシックカーの切手シリーズ(USA)もあって、ついシートで買ってしまいました。次はきのこシリーズも買っちゃうかも。

 さて、そのあとは世田谷の「五島美術館」に「インド更紗展」を見に行きました。初めて五島美術館を訪れましたが、上野毛の閑静な住宅街の中にたたずむこの小ぶりな美術館はきれいな庭園があることでも有名です。展示室はそんなに大きくはありませんでしたが、膨大な数の更紗が展示してありました。更紗のみの展示会は初めてです。色合いが素敵でしたねえ・・・・薄い生成りか濃い目のクリーム地に、紺色、くすんだ緋色、そして金の縁取り。よし次のネイルにはこの色合いを生かしてみよう!来てよかった!

 展示室を出ると、「インドネシア更紗のすべて」というポスターが。こちらは「大倉集古館」にて10月18日から。次の休みにはここも要チェックです。更紗って、基本的には木綿のテキスタイルを指すのですが、「ジャワ更紗」「インド更紗」「インドネシア更紗」「和更紗」など、国によってモチーフも色合いもぜんぜん違うのが面白いです。インドネシアは中でも明るめの色合いが特徴。
 またレポートしますね〜。


イギリスの切手。これはクリスマスの植物の写真。

これもイギリスの切手。手前の切手には好きなメッセージにチェックを入れて送ります。