自己紹介 爪飾画廊 創作心得 日々徒然 撮影秘話
2008/11/10 Monday
仏像ときのこと。
菌類のふしぎ展。なんとか取れた写真。

 文化の日に、妹と上野に行って来ました。
 国立博物館の「スリランカ展」と、科学博物館の「菌類のふしぎ展」が目的です。
楽しみにしていたのですが、私たち姉妹はその日が祝日ということを忘れておりました。もう、すごい人!人の山!スリランカ展はそうでもなかったのですが、菌類展はちびっ子連れの家族で溢れかえっていました。
 スリランカ展はポスターに綺麗な蝶のブローチみたいなのが写っていて、これはきっと私の大好きな装飾品が沢山展示されているにちがいないと、早速訪れました。かつて「煌めきのダイアモンド展」の際にも来た表慶館は、装飾品ではなく・・・、ありがたい仏像群でいっぱいでした。目当ての首飾りとか腕輪とかは最後にちょっとだけ・・・。しかし日本の仏像と違って、優美な三曲法で立つスリランカの仏像は罰当たりかもしれませんが、とても官能的でした。観音像や菩薩像に混じって、象の姿のガネーシャやシヴァ神などヒンドゥーの神々の像も見ることが出来ました。
 中でも「踊るシヴァ神」は数ある仏像の中でも神秘的で静動の調和がとれていて、何より美しい、私が一番好きなモチーフです。大英博物館でも日本の博物館でも見ることが出来ますが、今回見たのは中でもけっこう大きかったです。さて短い間ですが、創造、調和、破壊の神々が織り成すヒンドゥー教の世界にしっかり浸ることが出来ました。
 そして菌類のふしぎ展!私はきのこが大好きです。子供の時から大学時代まで登山していたせいで高山植物やきのこの知識はけっこう豊富です。住んでいた京都では、宝ヶ池とか岩倉とか銀閣寺などで色とりどりのキノコを沢山見ることが出来ました。犬の散歩道なので、さすがにとって帰って食べようとは思いませんでしたが。大学時代に受講した「美学」の講習では「きのこの美学」と称した論文を書いて単位を取得しました。森を歩いていると、木陰から覗き込んでいる妖精のようにひっそりとたたずんでいるきのこ。先ほどのヒンドゥー教の神々とはまた違った神秘性を感じます。(たぶん私だけ)
 今、ネイリストという職業に就くようになって、さらに「爪の病理学」等の講習を受け持つようになって、いままで可愛がっていた菌類たちは徹底的に排除すべき存在になりました。まあ、菌と名前が付いていても「黄色ブドウ球菌」とか「緑膿菌」は菌類ではなく細菌類なのですが。爪に深刻な疾病を引きこす菌類の王様は「白癬菌」。つまり水虫です。そのあたりとか、いろいろと資料があるかしらん?とうきうきしながら行ってみたら、前述したとおり、てんこもりの人、人、人。結局なにがあったのかほとんど判らないまま帰ってきました。
 ちょこっと見えたのは、樹脂を浸透させたきのこの標本。ずらっとならんでいたのは圧巻でした。結構長い期間展示されているようなので、興味がある方は是非見に行ってみてくださいね!