自己紹介 爪飾画廊 創作心得 日々徒然 撮影秘話
2009/01/31 Saturday
美術展情報二つ

お休みの日に六本木に行ってきました〜。

今回の目的は、六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで開催されていた「ゴールド展〜その輝きの全て〜」と、ミッドタウンのサントリー美術館で開催されている「蒔絵〜宮殿を飾る煌めき〜」でした。 

「ゴールド展」の最初のほうは以前上野で見た「黄金展」に似ていました。どうやって金が出来るのか、人類がどのように利用してきたのか・・・・その後で今回お目当ての13世紀イランのイヤリングやロシア皇帝ゆかりの秘宝「ファベルジェ・エッグ」などの装飾品、ティファニーやカルティエなどの老舗のゴールドアクセサリーが並んでいました。こじんまりした展示でしたが繊細な細工は見ていて飽きないし、難破船から引きあげられた金塊やコインなど財宝もあって、ゴールドラッシュ当時の危険をはらんだロマンを感じることも出来ました。図録も金色でした・・・もう一冊のジュエリーの本と一緒につい買ってしまいました。

「蒔絵」展のほうは、お昼ご飯を食べてからのんびり鑑賞しました。輪島塗ほど知名度はないにせよ、お隣にあるわれらが故郷の福井県にもちゃんと越前漆器というものがあります。小さいときから、どこかこっくりと暖かい雰囲気ながらも吸い込まれそうな黒、樹木の年輪や木漏れ日の温かさや大地を思い起こさせる朱、そして様々な濃淡の金、虹色に光る螺鈿細工が融合した作品には強く惹かれてきました。本格的な漆器、それも特に海外に輸出されてきた漆器の展示会に行ったのは今回が初めてでした。「Japan」がそのまま漆器を意味すると知ったのは最初に留学したとき。「China」がそのまま陶磁器を意味するのと同じく、いかに世界に浸透していたかが分かります。

展示物はフランスのヴェルサイユ宮殿美術館(アントワネットのコレクション)、私も何度も訪れた英国のヴィクトリア&アルバート美術館所蔵のもの、スウェーデン王室、ザクセン公アウグスト強王の宮殿など、本当にヨーロッパ各地からやってきています。
繊細な蒔絵技術、極小の沈箱(箱の中にいくつかの小さな箱がきっちり納められているもの)の一分の狂いもない成形技術にはただただため息ばかり。
これは是非行ってみてくださいね〜〜。