自己紹介 爪飾画廊 創作心得 日々徒然 撮影秘話
2009/04/07 Tuesday
春なので頭のネジが緩んでいます。

今回はホラー映画などのお話です。

実はホラーが大好きな私が、常人には到底理解できない「モンスター美学」をとうとうと述べているだけです。

怖いものが嫌いな方、読み飛ばしてください。

さて、毎日のように田賀のネイル器材一式が乗っかっている「みすずキャラバン」(前号参照)を引っ張って毎夜制作に勤しんでいるこの頃です。今回はこのキャラバンにまつわるお話を少し・・・。

「みすずキャラバン」には一枚のポストカードが貼り付けられております。もともとはオフィスのハードドライブにくっつけていたのですが、当時のスタッフに大変不評だったため、しばらく引き出しの中にしまっておりました。前回のブログの最後にある写真の左上にちょこっと写っています。
このポストカード、実は私が大好きなホラー映画の主人公(主人モンスター?)が載っております。実は私は知る人ぞ知る大のホラー好き。「13日の金曜日」「エルム街の悪夢」「ハロウィン」「オーメン」「エクソシスト」「ポルターガイスト」「シャイニング」「ドラキュラ」等の古典ホラーから始まり、日本の「呪怨」「ほの暗い水の底から」「リング」、韓国の「ボイス」等のじめじめしたホラー、「プレデター」「エイリアン」などのSFホラーまで、色々と見ております。

その私が一番好きなホラーのヒーローは「ヘルレイザー」シリーズのモンスター「ピンヘッド」。その名のとおり、頭にピンがいっぱい刺さっている人です。外国のホラーには、特徴的なモンスターがたくさん出てきますね。日本の黒髪ダラダラの怖〜い女の人と違って、トレードマークがあって実に覚えやすくて助かっております。
ちなみに腰まである真っ黒な髪の妹は、よく「呪怨」の怨霊「伽椰子」のマネをして、夜、仕事から疲れて帰ってくる姉を暗闇で驚かせます。あれがドアを開けた途端に目に入るのは流石に心臓に悪いです。やめなさいってば。

以下、ポピュラーなハリウッドホラーのモンスター考察。この映画3つは「アメリカ3大ホラー」とされています。

「13日の金曜日」のジェイソン。奇形だった子供が虐められて水に沈められるも、実は生き延びていて、母親が殺害されたことをきっかけに殺人鬼に変貌する・・・というのがあらすじです。なんて可哀想!!でもその後、おなじみのホッケーマスク(最初は布袋だった)にナタ装備のジェイソンによる殺戮はなんと100人を超えております。ちなみに本名はジェイソン・ボービーズさん。一度子供を襲った時のトラウマから、今は子供(と標的以外の人間)は襲わないポリシー。

「エルム街の悪夢」のフレディ。連続児童殺人鬼で、殺害した児童の遺族によって家ごと焼き払われて殺害されてしまいます。しかしそれ以降人々の夢の中に現れて、鉄の爪で子供を襲うようになります。ジェイソンとは逆ポリシーですね。何をどう考えても情状酌量の余地なしのモンスターですが、じつはブラックジョークが大好きでちょっとお茶目な性格です。本名はフレディ・クルーガーさん。縞々セーターにお帽子被ったそのファッションセンスは田賀がいうのもなんですが、最悪。

「ハロウィン」のブギーマン。6歳のときにお姉さんを殺害して精神病院に。生まれながらにして善悪の判断が出来ない危険な存在として閉鎖病棟に隔離されていました。しかしハロウィンの前日に脱走。普通の人間だったはずなのに銃で撃っても死にません。主に身内(とついでにその辺りにいた人間)を狙って追いかけて殺害。本名はマイケル・マイヤーズさん。トレードマークのハロウィンマスクの下は以外に端正な顔立ちです。でもポリシーのないその殺人スタイルは、とばっちりを食らう方にとってはいい迷惑(ポリシーがあってももちろん迷惑)。

さて15年来の王子様の「ヘルレイザー」シリーズのピンヘッドですが、こちらはイギリスの奇才クライヴ・バーカーによって原作が描かれ、一回目の映画化はイギリスで撮影されました。ので、ピンヘッドはちゃんときれいなイギリス英語を話します(このあたりポイント+10⇒お行儀がいい)。普段は地獄にいますから、上記3人のアメリカのモンスターと違っていきなり人前にジャンプしてきて襲うことはありません。召喚するためのボックスを操った人間の前にやってきて、その人間をさらっていってしまいます(ポイント+20⇒ボックスに触れなければ怖くない)。召喚されて地獄から来るとき、なんと光を纏ってクラシック音楽をバックミュージックにやってきます(ポイント+30⇒なんて堂々としているのでしょう。姑息に闇に紛れての登場ではありません)。人をさらったり、痛いことをしたりするとき、ちゃんと理由を説明してくれます(ポイント+30⇒交渉次第で生還する可能性有り。または死んでも仕方ないと反省する時間有り)。そしてちょっと皮膚がめくれてたり、ピンやらなんやらが刺さっていたりしますが、黒いレザー生地のまるで修道士のような衣装で現れます(ポイント+100⇒田賀はマントやらローブやらのロングなAラインに弱い・・・裾が翻っている登場シーンはつい巻戻しして見てしまいます)。武器は先端に鈎針の付いたチェーンです(ちょっとだけ巻かれてみたい…イヤイヤ)。そして純真無垢な人間は襲わないポリシー(私は絶対襲われると思いますが、少なくとも劇中の可愛い女の子たちはほぼ無傷)。

田賀は変態ではありません。
単なるホラー好きです。

どうしてポストカード(実は友達からもらった近況報告の葉書)を机に貼ったのかといいますと、もともとアカデミーがあった渋谷の某ビルで、ちょこっと怪奇現象らしきものがあり・・・。「うーん、なんだかお守りみたいなものが欲しいわん」と、「目には目を」的な感じで貼り付けたのがきっかけです。今はとくに怪奇現象などとは無縁ですが、ピンヘッドは田賀がちゃんと仕事をしているか、キャラバンから見張ってくれています。

よかったら、映画見てみてくださいね。
ちなみに怖さ加減で言うと、このシリーズ全般、全然怖くはありません。
田賀家にいる伽椰子のほうがよっぽど怖い。